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今回の円安から読み取れること①【前編】

人生再生大学の学長のけんいちです。今回のテーマは「今の円安について」です。

 

円安・円高という言葉は毎日のように

ニュースで使われています。

まず円安・円高とはどういう意味なんでしょうか?

ご存知の方も多いと思いますが軽く触れておきたいと思います。

 

 

円高とは、

円が高い状態を示します。

例えば1ドル100円が90円に変化した場合、

円の価値が安くなったと感じると思います。

しかし1ドルと交換するのに100円必要だったところを

90円で交換できるようになったので、

円の価値が高くなったと言えるのです。

 

このように円の価値が高くなる状態を、円高と呼びます。

 

 

1ドル=100円➡1ドル=90円の状態

円安は

円高の逆の状態です。

1ドル=100円➡1ドル120円の状態

 

 

では、円高と円安はどちらが良いのか?

それはどちらもメリットとデメリットがあります。

 

 

円高のメリットは

円の価値が上がるので、海外からの輸入製品を

安く購入できます。経済の活性化にも繋がります。

 

また、海外旅行にもお得に

行きやすくなるのもメリットです。

 

逆に円高のデメリットは、

 

日本から海外に輸出する製品が高くなってしまいます。

海外で日本の製品が売れにくくなり、

業績悪化や日本製品の競争力低下に繋がります。

輸出大国日本にとって円高は経済的に大きな打撃となります。

 

 

円安のメリットは、

日本製品が安くなるので海外で

売れやすいと言えます。

企業の業績アップや日本製品の国際的な競争力を

高めることに繋がります。

また、外貨建ての資産価値も高められるのもメリットです。

 

 

逆に円安のデメリットは、

 

海外からの輸出製品が高くなってしまいます。

 

さらに

電気やガス、ガソリンなども高くなるので、

生活コストが高くなり私たちの生活を

圧迫するかもしれません。

 

また、海外旅行も行きづらくなるデメリットもあります。

 

 

簡単に覚える方法としては、

数字が小さくなったら円高、

数字が大きくなったら円安と覚えましょう。

1ドル=100円➡1ドル90円・・・円高

1ドル=100円➡1ドル120円・・・円安

 

 

先日、NHKのニュースでこんな

内容があがっていました。

 

アメリカのFRB=連邦準備制度理事会による

利上げのペースが速まるとの見方から

円を売ってドルを買う動きが強まりました。

ここで出てきた

「利上げ」ということばがキーワードだと思います。

 

アメリカから

「ゼロ金利政策をやめる」という方針が示されました。

 

現在0%の金利を0.25%ずつ

合計7回にわたり上げていくという内容です。

 

 

これを別の表現でわかりやすく例えるなら、

Aという銀行とBという銀行があるとします。

 

 

それがある日、

A銀行の預金金利は0.02%、

B銀行の預金金利は1%と発表されたとします。

 

 

あなたならどちらの銀行にお金を預けたいですか?

 

 

当然、金利の高いB銀行にみんな預けたいと思います。

 

 

これが円とドルの関係でも

同じようなことが発表されたのです。

 

 

金利がほとんど付かない円を売って、

高い金利の付くドルを買う。

 

 

さらにNHKの内容には円安が

進んでいる背景には

 

日銀が大規模な金融緩和政策を維持する一方、

 

利上げに踏み切ったFRBが

さらに利上げのペースを速めることで、

 

日本とアメリカの金利差が一段と

拡大すると見られていることがあります。

と報じられていました。

 

 

一方、日本は利上げを行う考えはありません。

 

 

ですから今後、

益々アメリカとの差は開いていくでしょう。

 

 

市場関係者は

「ウクライナ情勢を背景に基軸通貨であるドルが

買われやすい状況が続いていることも円安に繋がっている」

と話しています。

 

「有事のドル買い」という言葉があります。

 

 

これは戦争や大災害などが起こった場合

為替がどのように変動するか分からないので、

 

とりあえず、売り買いがしやすく、

信用性が高いドルを

買っておけば安心という意味です。

 

 

ただ、今回はこの理由だけで

円安が進んでいるとは思えない点があります。

 

それ以外に実は「実質金利」ということが

関係していると思います。

 

「実質金利」とは?

 

次回は、その言葉の意味から押さえておきたいと思います。